NEW ENERGY OSAKA

___ Client : Blue Marble Uage : event direction Location : Osaka Date : 2025.09 Direction : Daiki Mitsui Graphic:Yukino Kinoshita Motion:Hinako Umetani Fabric : 世界西垣感 Media art:Akihide Kimura Photo : おジャス Photo : Daichi Iwagoshi

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Work
​​​​​​​「才能が交差するクリエイションの祭典」を掲げ、クリエイターと来場者が出会い、五感を刺激する空間を共につくり上げるマーケットイベント『NEW ENERGY』。その初開催となる大阪の『NEW ENERGY OSAKA』において、私たちは体験の核を形づくる象徴として、ビジュアルから会場装飾に至るまでイベント全体のデザインディレクションを担当した。
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01:
Visual design
新たな才能やカルチャー、価値観が交わり、創造が生まれる場。その象徴としての形を意識し、『NEW ENERGY OSAKA』のデザインを構築した。食・衣・住・アート・音楽といった多様な要素が有機的につながり、内外からのエネルギーが循環する。その姿を抽象化し、ひとつのカタチにした。5本の線は「五感(視・聴・嗅・味・触)」を可視化したものであり、体験のレイヤーが重なり合い、出会いが絶えることなく循環していく様子を∞で表現している。さらに大阪の街が持つ雑多で陽気な文化性──オレンジストリートの賑わい、笑いを生む劇場、都市を走る電車。そのいずれにも「オレンジ」が宿り、この街の気質を象徴している。そうした土地柄を取り込み、大阪開催ならではのひとつの記号として視覚化した。
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02:Brand consistency
本ビジュアルは、ポスター・フライヤー・ステッカー・うちわといった媒体に展開し、来場者が手に取れる形でもブランドの世界観を浸透させた。ポスターは多様なアイコンに見立て、4カラーのバリエーションで会場各所に掲出し、空間全体に統一感を生んでいる。ステッカーやフライヤーは来場者に持ち帰られるツールとして機能し、会場外にもブランドの印象を拡張した。さらに、9月開催という時期性に合わせて、フライヤーを「うちわ」の形で制作。大阪らしい遊び心と季節感を兼ね備えたツールとして来場者に配布し、より記憶に残る体験へとつなげた。加えてモーショングラフィックでは、複数のポスターが循環する映像を制作し、ブランドの核となるビジュアルを動的に表現。静と動、会場と街とをつなぎ、一貫した世界観を体験として広げた。
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03:Entrance design 
会場のエントランスは、訪れる人を迎え入れる体験そのものをデザインした。遠くからは、イベントカラーであるオレンジの布が連なり、時折そのあいだから光が走る。それは近づくと、周囲に響く笑い声や足音に呼応して光が揺らぎ、自らの存在が空間に作用していることに気づく。さらに一歩踏み出せば、布がふわりと揺れ、足音とともに光が動き出し、まるで空間そのものが来場者を歓迎しているかのような感覚を生む。布の回廊を抜けた瞬間、眼前には賑わうマーケットが広がり、内と外の境界を越える体験として来場者を引き込む構成とした。
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